新卒で負け組といわれた私が、ビズリーチで引っ張りだこになるまで (前編)

今日記すのは「希望した企業に入れなくても自分次第でキャリアは作れる」というお話しです。新卒で中小しか決まらないというのは、その期間だけ切り取ると負け組だと感じることもあるでしょう。
しかしそこで学んだことは一生の宝になりますので、自分を卑下せず、環境や周りの声にめげず、自分を信じて堂々と『自分の働き方』を追求してほしい、とおもい、記事をのこす所存です。
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就職活動をサボり、すぐ受かったところに取り敢えずはいった
就職活動で近道しようし、社員7人の中小企業へ
大企業、上場企業にはいるには、それなりのプロセスが必要なんです。グループディスカッション、知能・性格テスト (結構むずかしい)、3〜4回にわたる選考などなど、長期にわたり様々な準備が必要となるんですね。
その点、採用システムを確率していない中小企業は、「一刻も早く働いてくれる人」を探しているため、面接1回、や相性などで、短い選考期間で内定をくれるところが多いのですね。元々のズボラな性格がもろに出て、わたしは面接1回だけ、という企業に応募し、内定を二つ返事で受け取ったのでした。
しかし中小企業は、はいったあとが大変だった
楽チンなのは就職活動まで、はいったあとが大変なのが中小企業です。
- 引き継ぎがない(マニュアルもない)
- 社長の気分と一声で、全てが変わる
- 大企業からバカにされる
- 給与が低い(ボーナスも少ない)
- 会社名をいってもわかってもらえない
別に誰が何が悪いわけでもないんですけど、いままで「大学名」や、「高校の名前」で、「あ〜そこにいるのね」色んな説明を割愛できていたわたしとしては、なかなかに衝撃的でした。さらに仕事もまだ充分にできるわけではないのもあり、プライドはズタズタです。
経営者との距離が極端に近いので、考える力が身についた
会社の規模が大きければ大きいほど、係長や課長、部長といった中間管理職がクッションになるのですが、中小企業だと、直接社長とやりとりが多いんですね。トップの人たちは忙しく、結論ありきの会話を好む傾向があるので、
- 結論ありきで、短く簡潔に伝える
- 何かを聞く時に「どうですか」という言葉を使わない
などなど、社会人としての基本的マナーをいち早く身につけることができました。というと、聞こえはいいですが、社長が怖くてあまり話したくなく…… 自分で考えられるところまで描き切り、A案、B案をもって「どっちがいいですか?」と聞いた方が話さなくて済むという魂胆が、功を奏したのです。
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会社の規模をバカにしてくる人もいたけど、それが逆にラッキーだった
見積もり依頼を出しても返事がなかったり(電話をしても居留守)、大きな会社には相手にされない、ということも多々ありました。あからさまに嫌味を言われることもあり、また「御社と取引してもメリットが…」と遠回しに言われることもあり、わかっていても、結構ショックでした。
自分はこの会社で一生懸命働いて、お金をもらっているのに。そこを馬鹿にされるって、やっぱりいやなものです。でもですね、これあとから考えるとめちゃくちゃメリットだったんですよ。
中小企業だからこそ、英語を思いっきり使えた
大きな物流会社は海外の現地支店を持っていたのですが、うちの会社は全てローカルの企業と代理店契約。大きなシンガポールの会社の代理店をしていたので、そこの関連30ヵ国近くの代理店とやりとりがありました。
もちろん内資ではないので、コミュニケーションを取るためには英語が必要で、様々な困難を乗り越えるうちに、交渉力とビジネス英語がメキメキとあがりました。貿易は時間が命なので、急ぎの用事も多く、国際電話にも慣れました。(最初は手が震えたのに、慣れってすごい)
でもやっぱりネームバリューが欲しかった
そんなこんなで仕事は楽しかったのですが、やっぱり大手の友達が羨ましかった。ボーナスが5ヵ月分出るなんて、わたしには夢のまた夢。英語も話せて、貿易も一連できるのに、給与は手取り15万…しかも、年金、住民税、昇給しても税金でトントン、2年目の後半から「いつまでここで、こうしているんだろう」という疑問が湧き始めたのです。
香港代理店の、突然な裏切り
ある日出勤すると「新しいパートナーができたので、御社との取引は辞めさせてね」というメールがはいっていたのです。こういった出来事(ピンチ)は何度かあったのですが、毎回かなりの精神的なダメージを食らうわけです。この代理店は会社の仕事4割近くを支える大口取引先だったのもあり、このメールを見た瞬間「よし、転職しよう」と心を決めました。
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やっぱり、大手に移りたい
そんなこんなで中小企業ではできる限りの全てを尽くし、知識を詰め込めるだけ詰め込みました。大手企業へ就職するため「今後はショートカットせず、きちんと就活をする」とを心に誓い、リクナビ、マイナビ、パソナ、中途採用専門のサイトに色々と登録をし、片っ端から応募をはじめました。
さて、ここまでは棒にも箸にもかからない鬱々としたお話しでしたが、後半ではスッキリと起死回生していきます。続きはこちら (新卒で負け組と呼ばれた私が、ビズリーチで引っ張りだこになるまで(後編))から。