【わかりにくい冠詞一覧】海と川と湖、冠詞がつくのはどれだ

パッと見てどの冠詞をつければいいかわからない、そんな声にお応えして、冠詞で「え?」となる名詞一覧を書き出してみました。ちょっと迷ったときのメモがわりに使っていただければ幸いです。
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基本的に、冠詞がつかないもの一覧
国、大陸
ひとつだけしかない特別なものには、基本的に冠詞はつきません。国や大陸は世界にひとつしかないですよね、そういったものには基本的に冠詞はつかないのです。国(アメリカ、日本)はこの世にひとつしかなく、数えられるものではないからです。
- She lived in America. 彼女はアメリカに住んでいます
- They live in England. 彼はイングランドに住んでいます
- My friend is from the Czech Republic. 彼はチェコに住んでいます
国でも冠詞がつく場合ただしいっけん国にみえるものでも、冠詞がつく場合があります。それは、
といった場合です。 他にも冠詞がつく国をざっとあげておきます。
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朝食、昼食、夕食
朝食はボリュームもなにをたべるかもひとによるので、一概に「朝食ひとつ」「朝食ふたつ」とは数えられませんよね。こういった数えようとしても無理があるモノには、冠詞はつきません。
- 例)I don’t eat breakfast. 朝食は食べてないです
- 例)I don’t like eating dinner. わたしは夕食をたべることがあまり好きではないです
朝食でも冠詞がつく場合ただし「彼女がつくったその朝食」など、特定のものを示す場合はtheがつきます。
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東西南北などの方角
東西南北も世の中にひとつずつしかありませんので、冠詞はつきません。
- They went east. 彼らは東へ向かいました
- They went west. 彼らは西へ向かいました
方角でも冠詞がつく場合基本的に東西南北を表すときは冠詞はつかない、のですが例外が2つあります。それは、
です。どういうことかといいますと、
「〜の方」といった言い方をする場合は、冠詞がつく可能性があるとだけ覚えておけばいいでしょう。 |
不可算名詞 (数えられないもの)
「ミルクをひとつ」、というとですね、「牛一頭分のミルク」をもらってもおかしくないわけです。蜂蜜やチョコレートもいっしょですね、こういったものには決まった境界線がないので、冠詞はつけません。そのかわりこのように具体的な量を文章のなかで示してあげる必要があります。
- I want a cup of milk. コップ一杯分のミルクが欲しいです
- I want one spoon of honey. スプーン一杯分のはちみつを頂戴
- I want a piece of chocolate. ひとかけらのチョコレートをください
注意ポイント |
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冠詞が必要なもの
職業や、専門職の名前
職業はいくつもあるなかから選ぶものです。政治家、で例えてみましょうか、世の中には「政治家」というポジションがたくさんあり、「そのなかのひとつ」に自分がはいるのですから、「一般的にたくさんあるもののなかで一つ」という意味の冠詞「a/an」をつける必要があります。
- 例)I want to be a politician わたしは政治家になりたいです.
- 例)My younger brother wants to be a vet. 弟は獣医さんになりたがっています
海、川、運河の名前
海や川のように、「境界線が明確でない、もしくは流動するもの」にはtheがつきます。the Amazon(アマゾン川), the Indian Ocean (インド洋) , the Red Sea (紅海), the Suez Canal. (スエズ運河)といったかんじですね。
海や川には冠詞がつく
- I would like to swim in the Red Sea, and you? 紅海で泳いでみたいです
- The Amazon is the longest river in the world. アマゾン川は世界で一番長い川です
これは個人の考えですが、川や海はつながっていますよね、場所によって名前が変わったりすることもあります。人間の目から見て、境界線がはっきりしてないものには「The」をつけて特定したい、だから境界線がはっきりしている湖は無冠詞なのかもしれません(諏訪湖は、唯一無二のものだと誰が見てもわかりますもんね)
湖には冠詞はつかない
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世界にひとつしかないけど、わけあって使っているもの
たとえば太陽や月、インターネット、空や地球などにはTheをつけます。
- We looked up at all the stars in the sky. わたしたちは空にある全ての星を見上げました
- He is always on the internet 彼はいつもインターネットにいます.
これは個人的な解釈ですが、空も地球も、インターネットも規模が大きすぎて、切り分けることができない、でも皆で共通に見たり、聞いたり、使ったり、分け合ったりしている。そういったものには「the」をつけるのではないでしょうか。
同じ家族について話す時は、苗字の前にtheを
おつかれさまでした、最後になります。「ひとの名前の前にthe」がつくときは、集団や家族を表す場合です。
- The Smiths are coming for dinner today. スミスさん一家はきますよ
- Have you seen the Johnsons recently? 最近ジョンソンさん達に会いましたか?
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まとめ
というわけで、まとめます。
冠詞はつかないもの
- 1 国や大陸の名前など、世界にひとつしかないもの
- 2 朝食、昼食、夕食
- 3 東西南北・方角をあらわすとき
- 4 数えらないもの(不可算名詞)
冠詞が必要なもの
- 1 職業や、専門職の名前
- 2 海、川、運河の名前
- 3 世界にひとつしかないけど、皆でシェアしているもの
- 4 家族と言う集団、または団体
空も地球も、インターネットも規模が大きすぎて、切り分けることができない、でも皆で共通に見たり、聞いたり、使ったり、分け合ったりしている。そういったものには「the」をつけると覚えておくとわかりやすいかもしれません。
というのは、先ほどの海・川・運河にも共通しますね。だからわたしが子供にいう「That is the sky」と、子供がいう、「That is the sky」はもしかしたら、同じ空をさしていても範囲が異なっているのかもしれません。ものはひとつだけれど、人の分だけ解釈があるのかも、言語は本当に奥深いですね。
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