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社内通訳になるために必要な英語力と、資格を徹底解説

 
社内通訳になるには
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フリーランス通訳者。バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて社内通訳・翻訳を2年、ビックデータ関連の海外取引に携わる。国際交流のイベンター、司会業など複数の職を持ち英会話スクールのカウンセラーを併任。2020年に独立。

はじめまして、フリーランス通訳のNaaです。

今日は通訳者の最初の登竜門とされる社内通訳について、必要な英語力と勉強のポイント、必要な資格について解説していきます。重要なことなので最初に書きますが、語学力の有無は先天的な能力には関係ないです。誰でも出来ることを、誰もがやらないくらい、誰よりもやったひとは必ずたどり着けるんです。ぜひそういった可能性を信じながら、読んでみていただければ幸いです。

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社内通訳に必要な英語力は、英検準1級・TOEIC900以上

某人材会社のいくつもの求人(ヘットハンティング詳細を含む)を見てきましたが、必要な英語力は、「英検準1級・TOEIC(L&R)900以上」が条件となっている会社が多いです。これが最低ラインです、達していないと書類審査でバッサバッサ落とされ、筆者自身もTOEIC730時代は全滅でした。全然条件に達していないのによく応募したなと自分でも思いますが。

 

社内通訳に必要な語彙数の目安は、約10,000語

自分のレベルを把握するのに語彙数はとてもわかりやすい指標となります。各資格に照らし合わせてみると、英検準1級で8,000語、TOEIC900で10,000語、英検1級で15,000語が目安と言われています。ちなみに、ネイティブがどのくらいの語彙数を持っているかご存知でしょうか?

 

ネイティブ受験者の語彙数

  • 成人した男女:20,000〜35,000語
  • 8歳児:10,000語
  • 4歳児:5,000語

外国人受験者の語彙数

  • 成人した男女:平均4,500語
  • 海外に住んでいる成人した男女:約10,000語

(アメリカとブラジルの調査機関Tertyourvocab.comが2013年に200万人を対象に調査を行い、ネイティブの語彙数を算出 参考URL:http://testyourvocab.com)

この調査から、外国で生活しているノンネイティブは約10,000の語彙を持っていることがわかります。ネイティブスピーカーに照らし合わせると、10,000語を持っても8歳児レベルなのはちょっとびっくりですが。社内通訳者を目指すためには、まず、ここを超えることを指標にしましょう。(参考記事:ネイティブの語彙数は30,000語?【アメリカ研究機関の調査結果まとめ】

 

なぜTOEIC900、英検準1/1級の取得が必要なのか

経験談から考察するに

自身はTOEIC900を超えてから、国の仕事をしている友人は英検準1級で通訳職についています。完璧を目指さなくても、経験と知識で補填できる部分もありますので、そこまで構えずとも大丈夫です。が、しかしですね、忘れてはいけないのは、英検準1・TOEIC900=英語力がめちゃくちゃあるというわけではないこと。

 

英検準1級/1級/TOEIC900=「正しい英語を使える土台があるひと」

資格は正しい英語をどれだけ理解できているか・使えるかを測るものです。逆にいいますと、資格はとったけど応募条件に達していない=(仕事で使うための)正しい英語が使えていないことでもあるのです。これは通訳にとってはハンデです、また業務に支障もきたしかねませんプロとして仕事をこなすためにも、基礎の英語力はしっかり押さえておきましょう。

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能力はカンケイない、どのくらい時間をかけられるかどうか

10000時間の法則

特定の分野で超一流になるには、1万時間の練習や実践をかける必要がある”という成功法則があります。これはイギリスのマルコム・グラドウェル氏が提唱した法則で、語学にもいえることです。「頑張りは人に見せるものではない」という思いがあるので、その背景にどんな泥臭い努力があるかははたから見ていてはわからないもの。しかしペラペラに話せる人は、必ず「自分に効果的な方法で継続的に時間をかけている」のです。

逆に、きちんと10,000時間かければプロになれるということもできます。途中でスランプを感じても、どうか目安に達するまでは修行だと思って、時間を投資してくださいね。伸び悩んだ時は、結果を出している人に聞きにいくと思わぬ発見があるかもしれません。(参考記事:3ヶ月でTOEIC900を達成したので、方法をまとめてみた

 

資格はあくまで通過点、効率よくレベルアップするために

スピーキングは、資格勉強中に同時平行

座学ばっかりだと「英語は勉強するもの」という観念が生まれがちですが、言語は「使ってなんぼ」の世界です。オンラインレッスンを使ったり、外国人の友達と遊んだり、国際交流パーティに積極的に参加して実際に会話を楽しみながら、

  • 自分はどの話題が苦手なのか
  • 逆に伸びてきたところはどこだろう
  • ウィークポイントはなにか(聞き取り?発音?表現?)

など、次の勉強に活かせるポイントを見つけられると、正のサイクルに入るのでオススメです。

 

リスニングが苦手なのは、発音が原因かも?

もしリスニングに難を感じるのであれば、発音から見直しをしてみてください。自分が発音できないものは聞き取れないので、発音を学ぶことで大幅に改善されることが多いです。(最初は言葉が出てこないことも多いと思います、しかし、反射的に言葉が出るか否かは”慣れ”と”経験”です。地道に、コツコツと回数を重ねていくことで成長しますので、安心してつづけてください。発音に難を抱えている場合はこちらの記事をご参照ください(シャドーイング3日目で英語が聞き取れるようになった話|TOEIC(L)満点)

 

会話練習後は、オンライン英会話で必ず振り返りを

上達の速度を上げたい場合、国際交流などでリアルな英会話を楽しんだ日は、オンライン英会話フリーレッスンの受講をおすすめします。

  • 「あれ言えなかったな、何ていうんだろう」
  • 「他にどんな返し方があったんだろう」
  • 「なんで、自分は会話に入れなかったんだろう」

そういったモヤモヤを抱えて眠るのは、はっきりいって勿体ないです!気付きがある分だけ、人間は成長していくものです。5分でもいいので先生と答え合わせをして、モヤモヤをすっきりさせて眠りにつきましょう。

これをするだけで成長が倍速になる理由

これをするだけで、次に英会話に参加したときに新しい課題に取り組むことができます。勿論、仲の良いネイティブスピーカーや、言語交換パートナーがいれば彼らに聞くのもよしです!大切なのは、自分の誤りに気付き、正しい答えに置き換えていくことです。そのために、使えるテクノロジーは全て活かしましょう!

 

通訳案内士の資格は、一般企業ではメリットにならず

資格は、英検、TOEICだけで充分アピールすることが可能です。プログラミング、その他専門資格などは、掛け合わせで有利になることはあり得ます。ただ、よく聞く通訳案内士は観光に特化した資格なので、メーカーや、商社など、一般企業の通訳職ではあまり必要とされない傾向があります。

資格取得に躍起になるより社会人として仕事にまっとうに取り組み、商談経験を積むほうが、受かりやすいのは事実です。「自分がどの分野の通訳になりたいか」も考えてみると良いかもしれません。旅行系・地域活性などの方面に進みたいのであれば、こういった資格は役立つ可能性もおおいにありますね。(通訳案内士を持っている人は本当にレベルが高いです、尊敬するばかりでけなしているわけではなく、ここで言いたいのは資格がなきゃ、と力む必要はないよ、ということです)

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まとめ

というわけでまとめです。

  • 英語力の目安は、英検準一級、またはTOEIC900以上
  • きちんと英語の基礎を身につけること
  • スランプに陥っても、指標に達するまでは継続すること
  • 基礎ができてきたら、外に出て英会話の練習
  • 英会話のあとは、必ずネイティブと復習・正解チェック
  • 資格は英検とTOEICだけで充分

独学に限界を感じたら、英会話スクールに通うのもありです。私も一定期間通っていました(3ヶ月でTOEIC900越えを狙った時)苦手を克服することで課題をクリアし、ぐっと伸びることも充分ありうるからです。勉強法については自分が一番楽しく(ストレスなく)勉強できるものがいいでしょう。なぜなら、続けることが一番大切だからです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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フリーランス通訳者。バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて社内通訳・翻訳を2年、ビックデータ関連の海外取引に携わる。国際交流のイベンター、司会業など複数の職を持ち英会話スクールのカウンセラーを併任。2020年に独立。
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