【通訳と翻訳の違い】しんどさと面白さ、やり甲斐はどこにあるのか

はじめまして、フリーランサーのNaaです。この仕事をしていると意外ときかれるのが『通訳と翻訳のちがい』です。この記事では改めて現場に出ておもう「通訳と翻訳の違い」と「それぞれの辛さ」をまとめてみました。人により違うこととは思いますが、いちコラムとして読んでいただければ幸いです。
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独学で通訳になった経緯
私はそもそも通訳・翻訳につくつもりはなかったのです。元々英語ができるアシスタントが欲しい、というお話しで、お仕事を手伝っており、たまたま社長の会議に通訳としてはいり、それから他の部署からも声がかかるようになったりと、機会をいただけるようになり、経験を積んでいくうちにそれが本職となっていきました。
もちろんピンキリの世界で、通訳学校を出たわけでもなく「もっと勉強せな」と思う毎日を送っております。(2020年12月現在は翻訳学校で学び直しを行っています)
通訳、翻訳の違いとは
簡単にいってしまうと、変換する対象が、口語か文章かの違いです。
あえてむずかしく言うのであれば、
- 通訳は、異なる言語を話す人たちの間に入り、片方の言語を、相手の言語へと変換し伝える
- 翻訳は、起点言語による文章を、別の言語による文章に変換する
といったかんじでしょうか。
通訳のしんどさ
通訳になって気づいた、この仕事のしんどさ、それは「会議 (プロジェクト) の目的・展望・ステータス」を握っているのが自分ではないこと、にあるのではないかとおもっています。自分主体でプロジェクトをまわしていたころは、プロジェクトの全体像はつねに頭のなかにあるわけですが、通訳として入る場合、それ (全体像の把握) にプラスして、自分自身が「翻訳こんにゃく」にならないといけないわけです。
さらに都合よく間ができるわけでもないので、『聞きながら、覚えながら頭のなかで整理して、別の言語で出力する』をひたすら繰り返すのです。簡単に言うとですね、いつも使っている脳と、2つの言語脳をフル回転するためものすごく疲弊します。
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翻訳のしんどさ
ペース配分を自分で決められる翻訳ですが、これもまた大変さは別のところにあります。自身が主に担当としているのは「契約書、利用規約」「問い合わせページ」の翻訳ですが、契約書翻訳が難しいのは、「英文の難易度が高い」のに加えて「ビジネスに精通している必要がある」からだとおもいます。
- 誰が、誰に対して、
- どんな義務を課せて、
- どんな免責をかぶせているのか
ビジネス構造を理解しないと、翻訳は意味をなさず「ただの文字の連なり」になってしまいます。痛い記憶ですが、わたしも最初の仕事はそんな感じでした。
契約書は、単語の意味が普段と違ったり、決まったフレーズがあったり、そもそも日本語の文書の意味がわらなかったりと、ちょっとしたコツ(というか慣れ、技術)が必要なんですね。ただ終わった時の開放感はとてつもないです。
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通訳・翻訳のおもしろさ
何かをマスターしたいとき、重要なのって、続けられるか、挫折するかの分岐って、「これが、将来何に繋がっているのか」を描けるかどうか、ではないでしょうか。
翻訳の仕事もそこだけ切り取ったら、「頭が痛いほど難しい」のですけど、この翻訳 (または通訳) の先に、多くの事象が生まれること、大多数の人の目に触れ、行動が変わること、があると思うと、やっぱりおもしろいなとおもうのです。
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新しいことをやるときは、いつだって怖いけど
毎回知らないことにいきあたるので、「逃げたい」って思うときもあります。ただそう思ったときって、そこが踏ん張りどころ。「習慣になるか、戻るかの分岐点」なのではないでしょうか。だって続ければ、それが自分のなかの基準になり、新しいステージで仕事ができるわけで、戻る寄り進む方が早いようにおもうのです。
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あとがきにかえて
見えないけど成長している、それを信じられるかどうかで「その先に結果がでるか、でないか」が決まるのかなとおもいながら日々を生きています。 我武者羅と無我夢中の先にある、新しい世界を目指して、いっこいっこ丁寧に、繊細に、かつ大胆に取り組んでいけたらなとおもいます。
私はまだまだ修行中の身です、なにかいい通訳の練習方法を知っている方がいらしたら、またはお仲間がいらしたらぜひご連絡をいただけるとうれしいです。
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