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【社内通訳ってどんなお仕事?】英語が好きなら目指したい華形職種のあれこれ

2021/08/17
 
lady
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フリーランス通訳者。バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて社内通訳・翻訳を2年、ビックデータ関連の海外取引に携わる。国際交流のイベンター、司会業など複数の職を持ち英会話スクールのカウンセラーを併任。2020年に独立。

ネットで「通訳になるには」と検索すると色々な記事がでてきますよね「通訳学校に通う」「海外の通訳学校へ留学」など方法は色々。今日はそのなかの選択肢のひとつ「社内通訳」という職業をご紹介したいと思います。

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社内通訳は、通訳学校に通わなくてもなれる

通訳学校のサイトや、通訳講師・卒業生のブログを見ると、「通訳の基本的なスキルを身につけるために学校へ通おう」ことは必要だと書いてあります。基礎は大切なので、それを否定するわけじゃないです。

ただですね、社内通訳が他と違うところは「求めるもの」が企業によって違うところです。人間がやる以上、クオリティにはバラツキが必ずといっていいほど出てきます。このバラつきが「報酬」に比例するわけですが、「国際会議で同時通訳ができるレベルの通訳者」を求める企業もあれば、「必要に応じてサポートしてくれる通訳者」を求める企業もあるんですね。

 

どんな求人があるかを知って、自分の目指すレベルを見つけよう

オンライン英会話

通訳(つうやく、英: interpretation)とは、書記言語ではない二つ以上の異なる言語を使うことが出来る人が、ある言語から異なる言語へと変換することである。つまり一般的には、異なる言語を話す人たちの間に入り、双方の言語を相手方の言語へと変換し伝えること (通訳とは Wikipediaより引用)

通訳募集要項を見るとわかりやすいのですが、レベルも会社によりけりなのです。

実際の通訳求人案件を4つほど見てみましょう。

 

通訳求人例①  時給 2,200円

  • 通訳:20% 電話会議・TV会議・商談時の通訳(外出有り)
  • 翻訳:60% 化粧品、中国語の記事、提案資料PowerPoint・マニュアル等の翻訳
  • その他アドミ業務:20% 電話応対、会議スケジュール調整、印刷、ファイリングなど

応募条件:翻訳・通訳業務経験者

通訳求人例② 時給 2,500円

  • 通訳:簡易機器使用のウィスパリングメイン、電話会議は逐次対応の場合もあり
  • ビデオ/電話会議含む定例会議(週1)(売上報告、ビジネス戦略、マーケティング等)
  • 店舗視察時の同行通訳(エクスパット同行)等

応募条件:TOEIC900以上・通訳実務経験・Word,Excel,PowerPoint

通訳求人例③ 時給 2,250円

  • 通訳:訪日外国人や海外渡航中の日本人の電話問い合わせ対応
  • 訪日外国人(主に欧州・中南米の方)が日本国内で医療サポートが必要になった際の電話窓口対応。

応募条件:英語がネイティブレベル、通訳・翻訳の経験がある方

通訳求人例④ 時給4,000円

  • 通訳:顧客間とのプレゼン、インタビュー、ワークショップ、TV会議時の同時通訳
  • 会議の事前準備(ミーティング資料を入手し対面や電話で打ち合わせ)

応募条件:同時通訳経験者

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まず自分の目指すレベルを決めることを勧める理由

求める条件は、企業によりけり

上記にあげたように、通訳といっても求められるレベルはピンキリなのです。同時通訳を目指し通訳学校に通っているひとは、眠る時間も削って勉強をしています。本格的に逐次・同時通訳の練習をしている方に、素人が真っ向から向き合っても同じ土俵にすらあがれないのです。

上を見てもキリがなく、むしろ落ち込むだけ。そうではなく、自分の「目標とする場所」をしっかりと描き、そのために必要なスキルを身につける。その上を目指すか否かを決めるのはそれからです。

 

通訳スキルより、「交渉スキル」のほうが重視する企業も

ちなみに前職で貿易を本業としていたとき、社長室にいたのは某通訳学校に通っている「通訳・翻訳」専門の派遣さんでした。同時通訳もできて、単語も幅広く持っていらっしゃる優秀な方でしたが、驚くことに「交渉力がいまいち弱い」との理由で短期間で契約は終了してしまったのです。

国際会議や、一字一句、正確性な翻訳が求められるものはまた別ですが、「商談」が命の企業にとっては、「案件を取れるか否か」が大切になってくるので、一概に「通訳スキル」だけが大切というわけではないのです。(もちろん両方あったら最強でしょう)

 

社内翻訳者になるために必要なスキルとは

point

通訳になるには、

  • 日本語・英語の高い能力
  • 幅広いビジネス知識(海外取引経験)
  • 物事の道筋を瞬時に判断をする力
  • それを分かりやすく噛み砕く力
  • 簡潔にまとめて伝える力
  • 謙虚に、でも出るところは出る

など様々な力が必要となります。また海外取引に関わり、英語(通訳・翻訳)を生業としている以上覚悟の上ですが、時差に翻弄されることもあります。

最近の例だと、22~-23時に重い会議通訳案件がどかっときたと思ったら、次の日はその続きを朝9時から頭の動かないような時間にも、フル回転が必要なわけで、英語力と同等…いやそれ以上に根性が必要な仕事でもあります第2通訳とはいるときはまだ良いのですが、ひとりのときはさすがに冷やっとする場面もありますから、どーんと構えていることも大切です。

 

「通訳なのに仕事がない」暇な時もあるってほんと?

online

もちろんいつも会議があるわけではないですから、暇だと思うときもあるでしょう。暇だからなにもしない、ではなく、暇な時に何をするかがその後のキャリアにつながっていきます。ただその他の時間はすべて準備時間だと思い情勢や絡んでくる法律(GDPRとか)、相手の会社の背景、経緯、傾向などをリサーチしたり契約書の翻訳をする人は必ず伸びていきます。そして重宝される傾向があります。

なぜかというと、訳すにはなるべく「どこで、だれが、なにを、どういうふうに、いつ」といった具体的な情報が必要だからです。暇だからなにもしない、ではなく、暇な時に何をするかがその後のキャリアにつながっていきます。

 

覚えれば楽になる、社内通訳のコツとは!

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それは、主語・述語を意識すること。その上で、先ほどあげた「どこで、だれが、なにを、どういうふうに、いつ」を頭でパズルのように瞬時に繋ぎ直すことです。

例文でみていってみましょう。

「上場したので、内部体制をしっかり管理していく必要がある」

という文書を訳してくれと言われた場合、それをそのまま伝えると、相手の方々はキョトンとします。

  • どこに、どの会社が上場したのか
  • なぜ内部体制を整える必要があるのか
  • だからどうで
  • 相手には何を求めているのか

そこまで詳細があると、相手方にも正確に「何が話したいのか」が伝わり話しがスムーズに進むのです。慣習も法律も常識も違う、そうなると曖昧な訳では混乱を引き起こしてしまうのですね。そこらへんをうまく調整していくのも社内通訳の腕の見せ所でやり甲斐となっていきます。

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まとめ

というわけで、

今日は比較的目指しやすい、そして通訳の登竜門といわれる「社内通訳」について解説をしました。

  • 必ずしも、「通訳学校」に通う必要はない
  • どんな求人があるかをしって、自分の目指すレベルを見つけよう
  • まず自分の目指すレベルを決めることを勧める理由
  • 社内翻訳者になるために必要な力とは
  • 通訳って、普段なにしているの?
  • 社内通訳のコツとは!

通訳への道はひとつではありません。

海外取引経験・商談経験がある方であり先方の求める英語力(英検1級・TOEIC900以上)さえつければ、現場に就くのはそう難しいことではありませんぜひぜひ自分にあう道を探してみてくださいね。

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フリーランス通訳者。バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて社内通訳・翻訳を2年、ビックデータ関連の海外取引に携わる。国際交流のイベンター、司会業など複数の職を持ち英会話スクールのカウンセラーを併任。2020年に独立。
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