【通訳の仕事がなくなるって本当?】前線にいても感じる危機

さいきんはAIの台頭により、人間の働きかたも変わってきていますね。結論をいってしまうと、通訳の仕事はなくなることはないでしょう。通訳にも技術、医療などいろいろと種類があり、「分野によってAIが人間とおなじような働きをする可能性もある」のもまた事実です。この記事では自治情報から考察できる「人間に任せたい通訳」と「機械がとってかわる仕事」それぞれの傾向をまとめてみました。
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AIがとってかわる可能性のある通訳
ツアーガイドなど、旅行関連の通訳
日本への外国人旅行客は2018年には3,000万人を突破しており、2019年には3,500万人をこえるといわれています。外国人観光客が通訳機を首からさげているのを見たことはありますか。自動翻訳機はいま、家電量販店でかんたんに購入でき、お値段も3万円前後とお手軽だったりします。旅行には困らないほどの正確性で、精度もたかいのが特徴です。(参考記事:【ポケトークは使えないはウソ】簡単な英会話ならコレで充分)
旅行客は増えていますが、それぞれが自分で通訳機を持てる時代に突入しているのですね。「機械が取って代わる」というよりは、「その土地に詳しい人が、通訳スピーカーを持って気軽に案内するような形態が増える」ということかもしれません。
専門・技術系の通訳
外国人労働者は2050年までに50万人に達すると言われています。日本のIT業界で働く外国人は、すでに5万人をこえており、これからも増えていくことが予想されています。つまり「技術知識をもっていて、英語が話せる人材」がこの先日本で増えていくのです。そうなると、「通訳いらずで仕事を完結できる人」が増えるでしょう。
いまは、派遣会社などでも「技術者とITスキル」を両輪で学べるコースも出てきています。技術通訳・翻訳の仕事がなくなるというよりは、「技術通訳専任」が減っていく、といったほうが近いかもしれません。
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これからも必要とされる通訳ポジション
外交・芸能の通訳
それぞれの国の諸事情、関係性を考慮しなければならない、外交・芸能の通訳。これは技術云々より、人柄だったり、その場をまとめる力だったり、人間力が必要となるものです。
そして思想だったり、気持ちだったり、人だからこそ伝えられるものは、唯一機械が変わることのできないものです。人工知能がいくら発達していっても、これは変わらないのでこういった通訳ポジションは残っていくのではないでしょうか。
商談・展示会の通訳
どんなに良い製品であっても、その良さが伝わらない限り、決定打にはなりません。人間のコミュニケーションが必要な場面、商談や展示会などではこれからも「人の力」が重宝されそうです。
ただし、小規模なものは外国人労働者や、英語ができて・営業もできる人に任され、重役の通訳などの上のポジションがメインになってくるかもしれません。
学会・医療系の通訳
人間にケアレスミスがあるように、機械にだってまちがいはあります。機械がつくったもの、訳したものがあっているかどうか、チェックするのは最終的に人間です。
“機械にだけ任せられない、解釈があっているか逐一確認していく必要があるもの”については、これからも人が入っていく可能性が大きいでしょう。ただこれも、チェックポジションだけになる可能性はあります。(ポジティブにいうと、労力が減るということでしょうか)
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まとめ
まとめると、通訳の仕事自体がなくなることはないとおもいます。
- 機械が台頭してくる通訳は、
- 技術などの専門的なもので、正確性と速さが求められるもの
- 逆に残っていくものは、
- デリケートで、人口知能では補えない人の感情、解釈が必要となるもの
ただ今後何が台頭してくるかは未知です。いまはGoogleがメールを打ちながら、間違った文法を訂正してくれますし、大抵のことはAI翻訳でなんとかなってしまう時代です。通訳という仕事が亡くなることはない、とは思いますが『英語を使う仕事だけで食べていく』ことがいつまでできるか、危機を感じることは多々あります。英語・通訳の勉強だけに専念するというより、通訳力にくわえて、なにか専門知識を学んでいったほうが可能性がひろがるのかもしれませんね。
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