【地獄の通訳】好きな仕事がいつの間にかしんどくなってきた件

社内通訳者として2年2ヶ月働きコロナの派遣切りで見事に職を失い、翻訳なり電話代行なりしながらこの半年食いつないでまいりました。独立するにあたって翻訳力の至らなさに気づき、翻訳のオンライン講座もとり課題におわれる毎日を送っております。
そして今日いつもの常連さんから通訳をいただいたわけですが…
社長のご機嫌を損ねてしまい、「誤解があったら大変だから、全部正確に訳して欲しいんだ」「もういい、プロの通訳を雇って24時間以内にリスケジュールする」と言われてしましました。これ、かなりショックな発言であります。まずなにが切ないって、
- 自分の至らなさを痛感すること
- 契約書を送っていたのにサインをしてもらえていなかったので、支払いをばっくれられたこと
さすがアメリカ、結果重視なのか、後味の悪い終わりになりました。
ビットコインだのブロックチェーンだの、まったく範囲外の話が出てきてしどろもどろになったり、反応が鈍ったりしたので自分の実力不足 (その範囲の理解不足) は重々承知です。
しかし「Do you know what I mean?(いってることわかってる?)」「You know, this is very important.」と毎回プレッシャーをかけられ、「信頼されてないんだな」と焦りがつのりミスが目立ち出す….
28万をぱっと訳せなかったり…etc。しかしながら、
- そもそもかなり無理くり、仕事の合間をとって先方のスケジュールにあわせたこと
- そもそもアジェンダがないので、何の話題がでるか用意しようがなかったこと
- 事前情報がほぼなかったこと (行き当たりばったり)
- 自分のフィールド域外
とか、色々思うところはあるのですが、「たしかにこれは難しい議題だよ、でも28万も訳し間違えるじゃねえ」と最後言われてしまった。
まあこの場合例だったからよかったのだが、もし売り上げや戦略会議だったら数字の言い間違いはアウトだろう。 (すぐ訂正したが、それも通訳者としてどうなのか…)
満足のいくサービスを提供できなかったわけですから、「至らずすみません」というしかありませんでした。最初の30分は普通に通訳をしてある程度進捗が出ていたのに、支払いはばっくれられてしまいました。
あと、自分を守る盾 (契約) を今回結べていなかったのも反省です。フリーランスでいる以上、クレームも何もかも自分で受けるので時々本気でしんどくなることがあります。皆さんどうしているのだろうか。
独学ではやはり限界があるなあ、と終わってすぐに通訳のオンライン講座へ問い合わせました。今の翻訳講座が終わったら、通訳講座もとったほうが遠いようで近道になるのかもしれない。また「どうしてもとお願いされたから今回だけ受ける」とか、偽善者ぶって仕事を受けるのもよくないんだと痛感しました。
求められるのは成果であって、その途中経過や私の背景とか先方には全く関係ないですもんね。そうなると、自分が本当に良いパフォーマンスを発揮できるフィールドで、タイミングも無理せず受けられるものをやっていく必要があるなと思ったのでした。至らなさを痛感するわ、かといってこの諸々の対応はいかがなものかとかいろんな感情が渦巻いております。大好きだったはずの仕事がまじで辛い….
この先どうしていこうか、足りないところを埋めていくのか、いずれにせよこのままではもたないので色々と変革していかねば。フリーランスも楽じゃない、と心底痛感した1日でございました。