【通訳パターンを4つにわけご紹介】社内通訳のお仕事内容

ご訪問いただきありがとうございます、通訳・翻訳のNaaです。なかなかその職につかないとみえてこない社内通訳の仕事。今日は「社内通訳ってどんなことをやるの?」という質問にお答えして、4つの通訳パターンをご紹介します。
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① 会議の通常通訳
この写真にうつる緑色の服をきた女性のように、社内の代表者の隣に座ってアシストします。他国の行政が関わる会議だと相手側にも通訳がいたり、第一、第二通訳として予備の人を用意していたり結構形はいろいろです。機密情報が含まれる場合は、個人的にNDAを書くこともあります。
資料を先に入手していれば、会議の意図から、着地予想までを事前に社内確認する時間があるので、ある程度の知識と起点がきけば、そんなに難しいものではないです。しかし日本語は主語が省略される傾向があるので、「誰が」「何を」「いつまでに」「誰に対して」「どうするか」を言ってくれると助かるなあと思うことはあります。(プロの方はそこらへんどうしているんでしょうかね..)
② もしもの時の英語アシスト
取締役、役員に多いです。英語は話せるけど高度な会話になったとき「もしも」の場合にアシストがほしい。解釈があっているか確認したいというパターンが多いです。上層部の方は決定権も持っていて、合理的な会話がなされるので個人的には結構好きです。(お互いトップ同士の話し合いになるので、内容も興味深いことが多い)
なにもなければご自身で充分に話せる方々ですが、「もっと話せる人がいる」と思うと、もうニュアンスを含めて任せたいとなるものなのでしょうか。結局最後の方になるとこちらが話している… というパターンも多く、会議中に頭の中がヒートしそうになります。
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③ 進行含めて、包括して担当
いまは部の通訳・翻訳を担当していますが、入った頃は海外取引の多い男性社員(30後半くらい)の専属でアシストしていました。なので、取引パターンやパートナーとの会話は通訳を通すことが多く、業務提携前のテレビ会議では、進行、プレゼン資料発表、質疑応答まで担当することもありました。
質疑応答の時間は社員さんに確認しながら進めるのですが、展開通りであれば横槍なくこちらで進めることも多いのです。ただ逆にいきなりパッとふられるより、主導権を最初から握っていた方が案外楽だったりもします。
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④ 念のため要員
営業の会議だとこういった傾向が多い気がします。基本的に「自分たちで話したい」という意欲のある方々が多いので、こっちはあくまで黒子。でも会議というのは予想外が多く、筋通りにいかないと複雑な会話に入っていくことも多いのです。『万が一』が怒らなければ座っているだけですむのですが、
「今の通訳お願いできますか?」「こう伝えてくれますか?」といった急な展開が訪れることも。だいたいそういうときって油断しているときなので、あわわわわ……ってなったりするのですが。この場合は英語のニュアンスチェックの役割も多いですね。
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まとめ
というわけで社内通訳のあるある4パターン
- ① 重要会議の通訳として参加
- ② 何かあったら助けてくれ、という英語アシストパターン
- ③ 司会進行含めて、全部よろしくパターン
- ④ 万が一のため、念のため出席してくれパターン
結構現場は殺伐としているものもあれば、あったかいものあって。頭は使うし、機転もいりますが「おお、まさか」といった人に会えることもあるので、おもしろいですよ。あと通訳ってどうしても家で勉強には限界があるので、現場数を積めるのも利点でしょうか。翻訳も楽しいですが、やはり何がおこるかわからない通訳も面白いです。こんな道もあるのかと誰かの参考になれば幸いです。
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