Effort is always rewarded.

「好きなことをする」ことは本当に幸せなのか

2021/01/06
 
この記事を書いている人 - WRITER -
フリーランス通訳者。バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて社内通訳・翻訳を2年、ビックデータ関連の海外取引に携わる。国際交流のイベンター、司会業など複数の職を持ち英会話スクールのカウンセラーを併任。2020年に独立。

最近よく思うのが、「好きなことをするから幸せ」ではない、「何かに夢中になることが幸せ」ということです。

わたしは元々貿易・英語関連が大好きで、延々とやってきた結果、いまは通訳・翻訳、ライターの仕事で食べています。でもですね、「通訳」をしているときも、「翻訳」をしているときも、楽しいとは感じますが、それだけで幸せかというと、そうでもない気がするのです。

私が多分本当に幸せなときは、時を忘れるほど、「何かに夢中になって」いるときです。たとえば、新たな耐氷船の就航に関連する仕事、サウジアラアの王子への贈り物を手配するとき。某国に巨大日本庭園を建設するために、巨木と2トン近くの岩を船に載せて運ぶ時。中国人の爆買いのお手伝いをしたとき。疲れも、日常の懸念も吹っ飛ぶほど、のめり込むような仕事をしているときが一番幸せを感じます。

 

充足感を得られるのは自分のためでなく、人のために動いたとき

偽善と思ってもいいので、一度試してみるとよくわかると思うのですが、「自分のためにだけに動いた仕事」と、「人のためにと思って仕上げた仕事」では、充足感は後者のが高いのです。ノーベル文学賞の受賞したイギリスの劇作家バーバード・ショーは、「富を生み出さなければ豊かさを享受する権利がないのと同様、人びとを幸せにしなければ幸せをつかむ権利もない」という言葉を残しています。

もっと簡単にいうと、「自分の為に動いた」というエゴがあるとどこかに後ろめたさが残るのかもしれません。「誰かに喜んでもらえた」ことほど、自分の充足感をあげてくれるものはないのです。

 

今好きなことに固執せず、いつだって好きなことを追い続けよう

前述したことを踏まえると一番人間が満たされる瞬間というのは、「夢中になり、誰かの役にたつこと」(それも自分が大好きなことで)かもしれません。好きこそものの上手なれ、といいますので、好きなことほど人はのめり込み、わかりたいから勉強し、上へ上へと登っていけるのです。

「これが自分が好きなことなんだ」と言い聞かせて、「嫌いじゃない理由」を述べはじめたら、新しい夢中になれることを探してみましょう。図書館に半日こもり、タイトルを端から見ているだけでも、「おっ」と思う本がいくつか出てくるはずです。見つけられたら、その道で活躍しているひとはどういう道を辿ってきたのかを調べてみましょう

ピアノには88の鍵盤があります。しかしその中の少しの鍵盤しか使わなければ退屈な音楽になってしまうでしょう。せっかくいただいた命、多くの鍵盤を使えるようになれば、もっともっと幅も奥も深い曲が出来上がるはずですし、いままで見えなかった景色が見えてくるのかもしれません。

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まとめ

  • 好きなことをするから幸せになれるわけではなく、夢中になれるものを持てることが幸せ
  • 他人のために動くことで、自尊心や充足感がぐっと上がる
  • 好きなことだけに縛られず、心がウキウキするものを探し続ける

人は能動的に動いているときに、「たのしい」とかんじ受動的(やらされているとおもう)時に「つまらない」と感じるものですので、もしかしたら、「好きなことをする=幸せ」というイメージはここに起因しているかもしれません。

となると、この「好きなことをすることは幸せなのか」という問いに対する答えは、「物事にかかわらず、自ら主体的に選択したものに打ち込めるひと」が幸せ、と言い換えられるかもしれません。日々忙しいかと思いますが、ぜひぜひ興味のあるものが見つかったら、自らどんどん取り組んでみると自分なりの意見が見えてくるのかもしれません。

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フリーランス通訳者。バンクーバー留学後、現地貿易会社にてインターン。貿易職を5年、世界30カ国以上の取引に携わる。通信会社にて社内通訳・翻訳を2年、ビックデータ関連の海外取引に携わる。国際交流のイベンター、司会業など複数の職を持ち英会話スクールのカウンセラーを併任。2020年に独立。
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