【ドラえもんのひみつ道具】ほん訳こんにゃくは実現するのか

言わずと知れたドラえもんの秘密兵器「翻訳こんにゃく」。
外国にいったとき、「ああ、翻訳こんにゃくがあればなあ」と思う人も多いのではないでしょうか。この記事では、社内通訳・翻訳として働くわたしが「翻訳こんにゃく」は実現可能なのか、あったら生活はどう変わるのか、ありとあらゆる角度から考察していきます。
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食べるだけで相手の言語が理解できるようになる、魔法の道具
外観や食感はまさにコンニャクそのもの。食べるだけであらゆる言語を、自分の国の言葉として理解できるようになる魔法の道具です。ちなみに自分が話す言語は、相手が使用する言語に自動的に翻訳されるため、言葉の通じなかった相手と自由に会話できるという仕組みです。いわば食べる翻訳機ですね。
実は「ほん訳こんにゃく」はすでに地球上に存在!
「ほん訳こんにゃく」の機能を兼ね備えた機械が、2019年現在もうすでに家電量販店で販売されています。前回ご紹介したポケトークもそのひとつですね。
ほん訳こんにゃくは「食べると相手の言語が理解できるようになる」道具です。バイリンガルになれるわけではなく、「翻訳機能」は道具頼りで、食べなかったら元どおりです。数秒の誤差はあれど機能的にはまさにいっしょ、食べなくても持ち歩くだけで使える分もしかしたら家電量販店にある翻訳機のが便利かも。
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英語ペラペラになれるかな?
「魔法の力でお互いに理解できるようになる」道具なので残念ながら英語ペラペラになることはできません。あくまで自分が話すのは日本語で、それが相手に英語に聞こえる、というだけです。ちなみに魚や、雪男とも会話ができるようになるので、やはりビジネスというよりは「ファンタジー」、「魔法の世界」でしょう。
魔法より機械よりすごいのは、やはり人間の脳です。やったらやった分だけ身につきますし、一度身につけた知識は腐ることはなく、メンテナンスを怠らなければ効能は永久です。機械もすごいですが、人間の脳が秘める力は無限大です。
翻訳こんにゃくってどんな味?
ちなみにwikipediaによると、ほん訳こんにゃくは5つほど味があるようです。
- ほんやくコンニャクお味噌味
『のび太の日本誕生』に登場する。古代中国人のククルに使用した。
- ほんやくコンニャク青のり風味
「ドラミちゃん登場! のび太の海底大冒険」に登場。海の生物たちと会話するためにドラミが出した。
- ほんやくコンニャクアイス味
テレビアニメ「雪男のアルバイト」に登場。本放送時のテロップでは「翻訳こんにゃくアイス味」として出てきた。
- ウェルカム・ド・こんにゃく 田楽タイプ
「ようこそ! 野比ホテルへ」に登場。外国の社長令嬢であるマリアに提供したもの。雰囲気を出すためにほんやくコンニャクの名前をフランス料理風に言っている。
- ほんやくコンニャク醤油味
『新・のび太の日本誕生』に登場する玉こんにゃく型のほんやくコンニャク。「映画ドラえもん ひみつ道具館 第4巻 スモールライト編」で、ドラえもんによって「しょうゆ味」の存在が言及されていたが、登場したのは、この『新・のび太の日本誕生』が初となる。
- カレー味
「映画ドラえもん ひみつ道具館 第4巻 スモールライト編」で、ドラえもんが「しょうゆ味」とともに、「カレー味」の存在に言及したが実物は登場しなかった。
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まとめ
結論として一時的な力が欲しいのであれば類似品が家電量販店で安価が手に入りますが、本物が欲しいのであれば言語脳を鍛えた方がいい。鍛えた言語脳こそが「最高で本物のほん訳こんにゃく」である、というお話しでした。簡易版であれば、近所の電気屋さんに売ってますので、いちど試してみてはいかがでしょうか。
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